会長挨拶
第48回日本運動療法学会学術集会
会長 長谷 公隆
関西医科大学リハビリテーション医学講座
このたび、第48回日本運動療法学会学術集会を令和5年6月17日(土曜日)に大阪で開催させていただくことになりました。近畿地方での開催は第12回以来、36年ぶりとなります。大阪府豊中市の千里ライフサイエンスセンターにて、皆様のご参加を心よりお待ちいたしております。
日本運動療法学会は昭和50年に創設された歴史ある学会で、古来より身体機能回復・維持に不可欠と認識されてきた運動の効果を科学的に検証することを目的とした学会です。未曽有の高齢化社会を迎えて、運動療法を必要とする病態や分野、適用される技術は多様化し、医療・介護はもとより、健康増進や教育、機器開発、産業などへ広がりを見せています。これらに関わる医療チームの人材育成ならびに連携強化を図ることが本学会の使命であり、皆様のお力添えをいただきながら、運動療法の未来に向けた話題や取り組みを共有する場となることを目指したく存じます。
そこで第48回学術集会のテーマを「運動療法の可能性を拓く」といたしました。招待講演には、関西医科大学健康科学センター・教授 木村 穣先生(特別講演)、京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻・教授 市橋則明先生(教育講演)をお招きし、また、共催セミナーでは慶應義塾大学スポーツ医学研究センター・准教授 小熊祐子先生にご講演をいただく予定です。フレイルに対する運動療法をテーマとしたシンポジウムのほか、運動療法の可能性を拓く機器・システムに焦点を当てた研究報告会も企画いたしております。
本学術集会での諸先生方のご講演や研究発表ならびにディスカッションが、今後の我が国の高齢化社会に対する対策の一助となることを確信いたしております。重ねまして、皆様のご参加、お力添えをいただきたく、何卒よろしくお願い申し上げます。